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❤️今回は不思議の国のアリスをテーマにちょっとダークな世界観のセリフを考えました。今後も物語として続いてゆきますのでお楽しみに♦️

では次からセリフ集となります。
①〜⑤まであります。

楽しく読んで頂ければ幸いです。

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今回①のみ1人読み台本です。

セリフ集①
『ふしぎの国への案内人編』

登場人物:案内人(帽子屋)

帽子屋「こんばんは!
あはは、驚かせてしまって申し訳ない。
久しぶりのお客様だったものですから、つい。
ああ、何も言わなくて結構ですよ。
むしろ何も言ってはいけません。
あなたは何もしなくていい。
何も考えなくていい。
ただ私の後について来て頂ければ。

さ、着きましたよ。
ここが会場になります。
何をするのかって?
それは入ってみてのお楽しみ。
さ、足元に気をつけて、お進みください」

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セリフ集②
『ティーパーティー編』

登場人物:アリス?

登場人物:三月うさぎ

アリス?『長い路(みち)をひたすら歩いていると、ふわりと頬を撫でる風に、いつのまにか外へ出ていたことに気がついた』

三月うさぎ「あれ、お客さんなんて珍しいね。いらっしゃい。不思議の国のティーパーティーへようこそ」

アリス?「不思議の国?ティーパーティー?」

三月うさぎ「まぁパーティーといっても、見ての通り私しかいないんだけどね。みんな忙しいみたいでさぁ」

アリス?「みんな?」

三月うさぎ「そ。まぁここでは毎日がパーティーみたいなものだけど」

アリス?「みんなっていうのは?君は一体誰?名前は?」

三月うさぎ「あはっ、質問が多いねぇ。えーっと、名前?だめだめ。この世界で名前は言っちゃいけないんだよ。っていうか、名乗る人なんて誰もいないと思うけど」

アリス?「そうなの?」

三月うさぎ「だって、名前はその人の存在を証明するために大切なものだから。そう簡単に人に聞いたり、教えたりしちゃいけないよ?」

アリス?『そう言うと、彼女(彼)はズラリと並ぶティーカップに紅茶を注ぎ始めた』

三月うさぎ「さてと…せっかくだし、一緒に紅茶飲んでく?」

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セリフ集③
『迷子の猫編』

登場人物:アリス?

登場人物:チェシャ猫

アリス?『次から次へと注がれる紅茶から逃げるように立ち去ると、気づけば深い森の奥へと迷い込んでいた』

チェシャ猫「ねぇねぇ、君。僕のこと見える?」

アリス?「うわぁ!え…猫?」

チェシャ猫「ああ、よかった。見えてるならいいんだ。君、こんなところで何してるの?もしかして、迷子?」

アリス?「えっと…多分、迷子です」

チェシャ猫「おお!奇遇だね〜僕もなんだ〜。僕はこの世界に長くいるはずなんだけど、すぐ迷っちゃってさ。困っちゃうよねぇ」

アリス?『なんだか不思議な猫だなぁ』

チェシャ猫「ああ、そういえばこの間も…といっても、もう何十年も前の話だけど。君みたいにこの国を彷徨ってる子がいたっけなぁ…確か名前は…アリス」

アリス?「アリス?」

チェシャ猫「おや?おやおやおや?」

アリス?「な、なんですか?」

チェシャ猫「もしかして、君が今回のアリスだったりして」

アリス?「え?」

チェシャ猫「なーんてね。君がどこの誰かは知らないけど、この先は心して進んだ方がいいよ。それじゃ、また何処かで会えるといいね…アリス」

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セリフ集④
『イカれた白うさぎ編』

登場人物:アリス?

登場人物:白うさぎ

白うさぎ「ねぇ、勝手にアリス名乗ったの、君?この国のルール知らないのかなぁ。自分から名乗っちゃいけないし、人に名前聞いちゃいけないって教わらなかった?」

アリス?『確かにそんなルールを聞いた気もするが、自分から名乗ったわけではない。それでもなぜか、自分は”アリス”となってしまっているようだ』

白うさぎ「これ、結構大事なルールなんだよね。勝手に破られるとさぁ…」

ガチャッ(銃を構える音)

白うさぎ「マジで迷惑」

アリス?「っ、銃!?」

白うさぎ「お前がアリスなんて認めない。アリスになっていいのは…この不思議の国のアリスは…」

アリス?「…白うさぎ?」

白うさぎ「どうして…どこに消えちゃったんだよ…アリス…」

アリス?「彼女は、消えてしまったの?いつ?どこで?」

白うさぎ「…だから、人にあれこれ聞くなっつってんだろ!…本当は、ハートの女王様に首を刎ねてもらわなきゃいけないんだけど、君は特別。僕がこの銃で、殺してあげるね」

アリス?「え?」

(ガウンッ)

アリス?「ぐあっ!」

白うさぎ「はいまずは右足。これで動けないね」

(ガウンッ)

アリス?「くうっ!」

白うさぎ「次は左腕。ハハッ!いい顔だ。痛いねぇ、苦しいねぇ。じゃあ次は、どこにしよっか」

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セリフ集⑤
『帽子屋の願い編』

登場人物:アリス?

登場人物:帽子屋

帽子屋「ごめんなさい白うさぎ!」

パチンッ(指を鳴らす音)

アリス?「な、何が起きたの?」

帽子屋「すみませんでした。傷、手当しますね」

アリス?『そう言うと、帽子屋はいつのまにか用意されていた救急箱で僕の手当てを始めた』

帽子屋「…白うさぎのこと、悪く思わないでくださいね」

アリス?「え?」

帽子屋「なんて、殺されかけたあなたには無理な話かもしれませんが。それでも、許してあげてください。あの子も必死なんです。この国からいなくなってしまったアリスを、ずっと1人で探しているのですから」

アリス?「…アリスという子がいたんですか?」

帽子屋「ええ。本当は、白うさぎのためにもアリスのためにも…この物語は終わらせてあげたかったのですが…このままずっと探し続けている方が、不思議の国らしくていいのかもしれませんね」

アリス?「探し続けるって、白うさぎはこれからもアリスを探し続けるんですか?ずっと?」

帽子屋「ふふっ。みんなに言われたでしょう?この国でアレコレ聞いてはいけないって。…でも、もしかしたら、きっと君ならこの物語を終わらせてくれるかもしれない…いや、終わらせてください。お願いします」

アリス?「そんなこと言われても…」

アリス?『この物語を終わらせるって、そもそも何が始まりで、何が終わりなのだろうか?』

帽子屋「そんなに難しく考えなくて大丈夫です。誰もが幸せになれる結末なんて、探したところで、どこにも存在しないのですから」

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上記に加筆・修正したセリフをねこのひげの中の人が読んだボイスドラマ劇『ふしぎの国で永遠にー開かれた扉ー』動画がこちらになります。⬇️

聴いて頂けると幸いです。

https://youtu.be/NjF4TfQxltI?si=tAyBCC5YeUu7Gaht