どうも、ねこのひげの中の人です。
ここでは私がYouTubeであげた朗読動画についてちょっとした裏話を書いていきたいと思います。

朗読台本を選んだ理由や読む時に気をつけたこと、個人的に好きな読み方などちょっとしたこだわりを書いていきます。
最後に動画も貼ってますので、読んだ後また動画を見て聴いて頂けると幸いです。

さて、今回読ませて頂いた台本は

筆先ちひろ様の書かれた朗読台本
「凪を迎えるその日まで」
筆先の世界【https://hudesaki.com/

です。

【こちらの台本を選ばせて頂いた理由】

「凪」という漢字は私も好きでまず目につきました。
そして最初の文章を読み、自分の心も穏やかであって欲しいけれど難しいんだよね…と共感し、読み進めたくなりました。
読んでいくと心の浮き沈みの表現がとても面白く、歳を重ねるごとに心のあり方が変わってくることの表現もまた独特で、なるほどと思わせられることが多くワクワクしました

和らぐという漢字を使って書くなぎは知らなかったので、そうなんだと新たな知識を得ると同時に、普段焦ってしまったり心に余裕がない私にも和らぎが来て欲しい…と思ってしまいました。

そんな慌ただしい毎日の中でも、時々ではありますが心が穏やかである瞬間も確かにあって。
最後に「それでよい」繰り返して言ってくれる文章心がほっとしたのを覚えています。

そして再び冒頭と同じフレーズが。
最初に読んだ時とまた違った印象で言葉が心に入ってきて、これは是非とも読ませて頂きたいなと思い、選ばせて頂きました!

【朗読する時に気をつけたこと、好きなところ】

・こちらは「凪」という言葉が穏やかという意味を持っているので、あまり強弱をつけすぎず、一定の速さ、一定のトーンでゆっくりと読むよう意識しました。

・冒頭の「それはなかなかに難しく」という部分は、私の普段の読み方だと「それはなかなかに」「難しく」分けて読んでしまうところなのですが、あまり切りすぎても違和感があったのと、
最後にも同じフレーズがあり、そちらは分けて読みたい思い最初の方は繋げて読むことにしました。

・あとは今までの課題でもあり永遠の課題でもあるのですが、なるべくハッキリと滑舌良く読むよう気をつけました。少しは聴き取りやすかったでしょうか?

「私が知らぬことなど、この世に山ほどあるのだろう」の部分は、まさにその通りだなと共感しながら読ませて頂きました。

「この世に生まれた空っぽだった入れ物に〜(中略) 別の新鮮が詰まった、別の入れ物に焦がれた。」の部分を初めて読んだ時は『なるほど、そういうことか』と思いました。

小さかった頃は目の前に広がる新しい世界に自ら触れて、沢山の人と関わり、様々な知識や経験、楽しい時間や苦しい時間を過ごしてきました。
しかしそれも歳を重ねるに連れ、自分の周りの環境や関わる人達が変わり、自分の考え方もある程度固定されてしまってきていると感じることは多々ありました。
そして与えられている愛のありがたみを忘れてふんぞり返ったり、そんな自分に自己嫌悪しこんな自分でなければいいのにと思うこともあります。

そんな感情を「入れ物」という言葉を使って表現されたここのシーンは、とても興味深く、個人的に思い入れのあるシーンです。

「そのようなときを大切にして〜(中略) それでよい。」の部分は、まさに毎日を生きるのに大切にしたいことでした。
感謝の心を忘れず、上手くいかない時があっても、上手くいった時があっても、なんとか1日を終えることができればそれで良いのだと言ってもらえているようで、とても心があたたかくなりました。
そして2回繰り返される「それでよい」は、大切に、自分に言い聞かせるように、聴いている人達の心に優しく寄り添うように読ませて頂きました。皆様の心が少しでも軽くなりますように。

・最後に冒頭と同じフレーズですが、ここまでの文章を読んだ上で、様々な葛藤がある中で心が穏やかになることは中々難しいのだと今一度噛み締めるように「なかなかに」と「難しく」を分けて読ませて頂きました。

BGMについても少しだけ。
いつもは朗読の後ろに曲を流させて頂くのですが、今回の台本を読んでいる時は頭の中で自然と波の音が流れてきました。
作品の雰囲気にも波の音は合っていると思ったので、今回は曲ではなく波の音を使わせて頂きました。
曲があるとそれはそれで世界観が入ってきやすいと思うのですが、朗読動画ということもあり基本は自分の声を聴いてもらうため、BGMはつけないようにしたり、今回のように音を使って控えめな雰囲気作りをしても作品の幅が広がって良いのかなと思いました。

【最後に】

ここまで読んで頂きありがとうございます!
今回は日常の中での心のあり方を考えさせられるような台本を読ませて頂きました。穏やかという言葉がキーワードということもあり、ゆっくりと朗読させて頂きました。

素敵だなと思ったり、また聴きたいと思って頂ければ幸いです。

もう既に聴いてくださっている方も、まだ聴いていない方も是非今一度、下にある「凪を迎えるその日まで」の朗読動画を見て聴いて頂けると嬉しいです。
もし少しでもいいなと思って頂けたら、高評価をポチッと押して頂けると今後の励みになりますのでよろしくお願い致します。
コメントも大歓迎です!

それではここまでお付き合い頂きありがとうございました。
足元にお気をつけて、お帰りくださいませ。