感想の後半戦スタートです!
内容に沿って気になったことを箇条書きで書かせて頂きます。
完全にネタバレを含むので、未視聴の方はご注意ください。
・まずい、袴田茂昭氏に亀山くんが嘱託職員であることがバレた!でもただの興味本位だったようでよかったです。確かに、前の時と相棒が違いますもんね。
・特命係には新たなお客陣が。
伊丹「失礼〜」嫌そう
亀山「おっ!関心関心。報告に来たか〜調書見せろ」
伊丹「んだとこのやろぉ」
亀山「あらぁ聞こえなかったのかなぁ?調書を見せろ」
伊丹「あああ絶対嫌だ」
伊丹さんと亀山くんの掛け合いがまた元日スペシャルで見れるなんて…幸せな世界ですね。伊丹さんが嫌そうで、亀山くんが楽しそうでなによりです!2人の掛け合いは相棒の見どころの一つでもありますからね。
芹沢くんは笑っちゃってるし、出雲ちゃんはベラベラ喋りすぎて伊丹さんに怒られるし(怒られた後の「はい!すみません!」の目線逸らしたとこ可愛かった)…捜一は今回完全に賑やかし要因ですね(笑)
そして寧々穣の存在に気づいた伊丹さん。わざわざ亀山くんのところに戻って
伊丹「誰?」
と聞くのが可愛すぎました(笑)
・袴田茂昭氏は金塊が盗まれて清々していると。盗難届も出さない、捜査も無用と捜査一課に言い放ちます。
…と特命係に話している時の出雲ちゃんと芹沢くん…年末に赤いきつねと緑のたぬき食べてる(笑)
そしてその反対側で嬉しそうにフルーツサンドを食べる伊丹さん!!
伊丹さん…こんなニコニコした顔でいつもフルーツサンド食べてたんですか?可愛すぎません??
以前の話(S19の16話「人生ゲーム」)でフルーツサンドが好きと言う情報はありましたが、まさかここでこんなにも美味しそうに食べる姿を見れるとは思いませんでした。嬉しい!可愛い!!
・ここでやはり解析してくれる人がいないと事件は解決しないのが相棒ですね。鑑識の米沢さん、サイバーセキュリティ課の青木に続いて今シーズンは亀山くんから「土師っち!」の愛称を頂いた土師太登場。
猪鹿蝶助と話をしたのはAIの袴田氏でフェイク動画ということが判明しました。さすが土師っち。
・甲斐さんは右京さんの傍若無人にほとほと困り果てているにも関わらず、不本意ながらも調べてくれちゃう辺り本当にいい人ですよね。上司なのに(笑)
・再度捜査一課が袴田邸へ。
今回は好きにしていいとのことで沢山の車が入っていきます。そして扉が閉まるギリギリのタイミングで駆け込み乗車よろしく滑り込む特命係に思わず笑ってしまいました(笑)
ちゃっかりしてますねぇ。
特命係の姿を見つけて怒りながら後を追う伊丹さん。亀山くんと喧嘩しながら右京さんの後を追う「俺が先だ!」みたいな2人の中学生のようなやりとり可愛すぎます。
・庭師の部屋にある大量の本の中に子ども向けの江戸川乱歩…おや?ということは…息子が…?というか、伊丹さんがその本を見てすぐにわかったのが凄い。伊丹さんなのに(笑)
・右京さんがチワワを抱っこしてる!?
可愛いんですけど急だったのでビックリしました(笑)
・袴田茂昭氏は袴田家の二代目を理想としつつも、実際には初代の政治手法を求められました。そして額縁の前に置かれた二つのブロンズ像。右京さんはここで今回の事件の真相がわかったようです。
二つのブロンズ像を手土産に、袴田茂昭氏の元で今回の謎解きが始まります。
初代のブロンズ像と二代目のブロンズ像を持ち上げながら比べると…見ている我々が持たずしても袴田茂昭氏や右京さんの仕草から二代目の方が重いことがわかります。
袴田「このサイズでこの重み…おそらく純金だろう」
金ってそんなに重いんですね。一度くらい金の延棒を持ってみたいです。
今回の謎のひとつ、窃盗犯が何故金の延棒を偽の延棒とすり替えたのか。
杉下「いくら外見が光り輝いていようが、中身の伴わないものには価値はない、そういう暗示だったんです」
杉下「そして、ブロンズ像にも。初代はただのブロンズ像。けれど二代目は、外見はブロンズでも中身は黄金。二代目の清廉さにこそ価値がある、という暗示」
つまり犯人も袴田茂昭も二代目を評価していた。
そして今回、何故犯人は怪盗や予告状などのまどろっこしい真似をしたのか。
物語の最初、探偵団に予告状を持って行った時の茂斗氏は確かにウキウキしてるようにも見えました。そして二代目からもらい、母親に焼かれしまった江戸川乱歩全集…これらが今回の謎を解くキーポイントだったんですね。
さて、では何故今そんなことをしたのか。
杉下「あなたが滅多に金塊をご覧にならないことを知っているからです。盗んでも当分気づかれない。気づかれないということは、せっかくの暗示も伝わらないということ」
杉下「敢えて、盗難騒ぎを起こしたんです。金塊がすり替えられていることを発覚させるために」
ここまでくれば袴田茂昭氏も誰が犯人かわかったようです。「余興だよ!」と家族の中でのことだから放っておけ、さっさと帰れと言い放ちます。亀山くんに脅しをかけながら。嘱託職員は肩身が狭いですね。
・ここで右京さんからもうひとつハッキリしておきたいことが。
杉下「そもそもあなたは、今の自分に嫌気が差してらっしゃるのではありませんか?」
二代目のように清廉が理想であったのに、汚職によって政界で出世していく自分。
杉下「金塊はあなたにとって出世のシンボル。年ごとに膨れ上がった時価総額は、汚らしく出世した自分の姿とオーバーラップしたのでしょう」
だから、滅多に金塊を確認しなかった。むしろしたくなかったんですね。
処分しようにも、出世のお守り…かけがえのないものと思っている奥さんがいる限り処分できない。
やはり、あの奥さん只者ではありませんでしたね。夫にも息子にも強い影響力をもたらす存在…相変わらず相棒界の女性陣はクセが強くて恐ろしい人達ばかりです。
ここで我慢ならないように引退すると言い出した袴田茂昭氏。そしてこちらも立ち聞きしていたが思わず飛び出してしまう息子の茂斗氏。息子を庇うように引退を強調する袴田茂昭氏に、右京さんはずっと追い求めていた真実を突きつけます。
以前の事件(S20の元日スペシャル)で証拠となる音声データが消去された件。あれは内調が勝手にしたことだと。
それを弱みとして握られ、今後も政界でコントロールされてしまうことも引退を決意するほどに絶望した理由の一つであると。
袴田茂昭氏は自分が引退すれば杉下右京は諦めると思っているようですが、右京さんの正義はそこにあらず。
あくまでも右京さんの目的は袴田茂昭氏に自分の侵した罪を償わせることです。
杉下「滅多に言いませんが、今日は特別に。
首を洗って、待っていろ!」
穏やかな口調から一点、袴田茂昭氏に言い放つ右京さん…ビックリです。
今までは犯人に向かって怒りをあらわにする際、ぷるぷると震えながら怒鳴ることはありました。ですが今回のように、穏やかな表情からゆっくりと怒りの表情を浮かべ、力強い口調で怒る姿は見たことがありませんでした。初めて見る右京さんの怒りの表現に圧倒されたシーンでした。とても良き。
静かに立ち去る右京さんの後を亀山くんも追いますが、去る前に息子である袴田茂斗氏にかけた言葉がたまりませんでした。
亀山「汚れなきゃ出世できないのが政界の現実かもしれないけど…理想で、現実に立ち向かってくれ!お父さんの果たせなかった夢を、君が引き継げばいい」
亀山くんも自分の理想が散ってしまった経験があるからこその言葉であり、とても重みのある言葉でした。そしてこういう言葉は亀山くんが相棒であるからこそ生きてくる言葉な気がします。人情に語りかけるというか。
・残された袴田茂昭氏と茂斗氏。
茂斗氏は暗示のために仕掛けを施しましたが、もうひとつの目的として茂昭氏を苦しみから解放してあげたかったと話します。
金塊の存在が重荷となり、苦しむ姿を見るたびになんとかしてあげたいと。肩の荷を下ろしてあげたいと…。
そして、茂昭氏は息を吐きながら言います。
茂昭「…下りた」
茂斗「先生っ!」
茂昭「先生はよせ。…親子だ」
茂斗「…ごめんなさい…僕を許して…」
固かった表情が緩み、優しく親子だと言う茂昭氏と、泣きながらごめんなさいと崩れ落ちる息子…その肩を抱きしめながら泣く親子の姿に、思わずウルッとしてしまいました。
やったこと、やってきたことは許されないことかもしれませんが、お互いを思いやれる親子の愛は大切にして欲しいものです。
・さて、今回の事件は解決し特命係の部屋のシーンへ。相変わらず角田課長は特命係のコーヒーを拝借(笑)
そこへまたもや大河内監察官!!今年は沢山お仕事が出来てよかったですね!!見ている我々も嬉しい限りです!!(今まであまりにも出演しなさすぎてみんな心配している)
大河内「亀山薫!貴様を、正式に警察官として再雇用することが内定した」
なんと!そんなことが可能なんですね!?
再雇用の枠から外れているのに何故なのか?
亀山くんは気になって警視総監である衣笠氏の元へと駆け込み問いただします。
衣笠氏は苛立ちながらも理由を教えてくれました。
衣笠「袴田議員の要請だ!一体お前何をした!!」
そんなに怒らなくても(笑)
まぁ特命係がいい方向に行くのが心底嫌なんでしょうね。面白いくらいに怒ってます。というか今回ずっと怒ってる(笑)
袴田議員が嘱託職員であることを知ったことがまさかここに繋がるなんて思っていませんでした。ありがとうございます!!
亀山くんの言葉は、袴田茂昭氏の心にも深く刺さったようですね。
・右京さんは昔よく小野田官房長とお茶をしながら話をしていた公園のカフェへと向かいます。(因みにこの公園のカフェは日比谷公園内にある『日比谷茶廊』というお店です。聖地巡礼に是非)
そこには帽子の中からUSBを出現させ、そそくさと立ち去る男の姿がありました。
内調は証拠となる音声データを削除したとしても、切り札として保存してありました。それを右京さんは入手した…彼、青木年男の手によって。
後ろ姿とはいえ、まさかここで内調に行った青木が出てくるとは思いませんでした(笑)
右京さん、土師くんにはハッキングなんて危ない真似させられないと言いながら、内調である青木にはコピーさせると…相変わらず使えるものは使いますねぇ。そして使われる男、青木年男。お疲れ様です。
・さてさて、物語の冒頭で登場した熟年探偵団と先生達は、寧々氏のサークルにある右京さんが中学生の頃書いた小説が掲載された雑誌をみんなで読んでいるところでした。
寧々氏と電話で話した後、右京さんは神妙な面持ちで亀山くんに声をかけます。
杉下「亀山くん。啓明大学ミステリー研究会の部室に侵入して雑誌を一冊盗むのを手伝ってもらえますか?直ちに焼却が必要です。この世から消し去らねば…」
何としてでも自分の若かりし頃の小説を処分したい模様(笑)
あの右京さんが窃盗を企ててしまうくらいですからね。もう必死です。可愛い。
そしてイルミネーションの中を歩く右京さんと亀山くん。ちゃんと相棒の世界でも年末年始の時系列なんですよね。
杉下「今年も色々ありましたねぇ。一番のニュースは、君が帰国したことでしょうかねぇ」
亀山「そりゃちょっと言い過ぎでしょう」
杉下「ええ、言い過ぎました」
亀山「あらっ」
全然言い過ぎじゃないと思います!!(大声)
正直私の中では2022年の一番大きなニュースです!!妊娠、出産の次に(笑)
相棒ファンから見ても亀山くんの帰国はとても大きなニュースなのに、まさか右京さんの口からこの言葉を聞けるなんて…最後にまたウルッとしてしまいました。
右京さんも亀山くんの帰国がとても嬉しかったのでしょう!2人で歩いている時の笑顔といったら…!!
最後の最後に右京さんの特大のデレを頂きまして、2023年の元日スペシャルは終了となりました。
長々と最後までお付き合い頂きありがとうございました。
また読んで頂けると幸いです。