感想の後半スタートです。
箇条書きで気になったことをつらつらと書かせて頂きます。
完全にネタバレを含むので未視聴の方はご注意ください。
・右京さんから亀山くんへの少々難易度の高いオーダーが入りました。
すると画面には下からのアングルで伊丹さんの不機嫌顔が。
公園らしき場所で伊丹さんと亀山くんが正面から睨み合い、その横で芹沢くんと出雲ちゃんが立っています。
伊丹「それが人にものを頼む態度かよ」
亀山「どーしろってんだ」
伊丹「土下座しろ。お願いする時きゃ土下座一択!」大声
亀山「………」土下座しようとする
伊丹「ってめぇ!何しやがんだコラァ!」大声
亀山「えっえっ?」
伊丹「プライドってもんがねぇのかよこのクソ亀がぁっ!」大声
亀山「お前がしろって言うからしてんじゃねぇか」
伊丹さん声大きすぎ(笑)
しかも自分から土下座しろって言っておいて、いざしようとしたら止めちゃうっていう(笑)
困惑してる亀山くんも可愛いし、止めちゃう伊丹さんも可愛いです!
というか伊丹さんそんなに土下座信者でしたっけ?(笑)ここのシーンはギャグにしてもとびきり面白かったです。
そして伊丹さんは刑事部長に直訴しろと亀山くんに助言します。亀山くんは時間の無駄だと言いますが伊丹さんは詳しいことは何も言わずに立ち去ってしまいます。
出雲「物は試し!直訴、お勧めします」
芹沢「先輩の知ってる内村部長は、もう死にました!」ニコッ
亀山「…え!?」
芹沢くん言い方!(笑)
ニコニコ笑顔で元気いっぱいの「死にました!」は笑うしかありませんでした(笑)
確かに内村部長はS19の10話『超・新生』で一度死んでいます。しかしそこから何故か生き返り以前のような上層部の言いなりではなく、正義を大切にする綺麗な内村部長となってしまっているのです!
それを何年も日本にいなかった亀山くんが知る由もないので、困惑するのも当然ですね。
・そしてそのまま綺麗な内村部長と亀山くんの再会シーンとなりました。
内村「相手が誰であれ、正義を遂行するのに躊躇などいらん。頑張りたまえ」
亀山「…えっ?あっ、これは、ご無礼申しました!」
この後一緒にいた角田課長に向かって「お願い聞いてもらえた!」みたいに嬉しそうな顔をする亀山くんと、それに対して深く頷く角田課長とのやりとりまで含めてとっても面白かったです(笑)
昔の内村部長を知ってて今の部長を知らない亀山くんからしてみればそういう反応になりますよね。100点満点のリアクションありがとうございます(笑)
・アイシャさんの遺体のところへ益子さんが鑑識の人達を引き連れてやってきました。
益子「空港運ぶ前にアイシャさんにちょいっと用事あんの」
と指でちょいっとしながら話す益子さんカッコよかったです。一体何をするんでしょうか。
そしてこちらは取調室。アイシャさんの直接的な死にではなく、アイシャさんが死ぬ前の殺人未遂の容疑者として厩谷さんが捜査一課に呼ばれていました。
取調室にお茶を持った出雲ちゃんが徐に入ってきます。すると
出雲「きゃあっ!」お茶を厩谷さんにこぼす
出雲「申し訳ございません!」
厩谷さんビックリ
芹沢「まぬけぇ!」出雲を突き飛ばす
出雲「きゃあああ!」厩谷さんの頭を掴む
芹沢「新しいの持ってきなさい!」机拭きながら
出雲「はい!」
部屋の外で握りしめていた手を広げ、むしり取った髪の毛を袋に入れしたり顔の出雲
えーっと…どこから突っ込めばいいのか(笑)
相棒ではよく犯人を炙り出したり油断させるためなどに小芝居をすることが多々ありました。
このシーンは完全に捜査一課3人の小芝居でしたね。出雲ちゃんが大根役者すぎて笑いました。そういう風に見せられる篠原ゆき子さん凄い。
お茶こぼす時もそうだし、突き飛ばされてあんなにガッツリ相手の髪の毛を掴みはしないでしょう(笑)
かなり無理のある演出でしたが、目的はきちんと果たせたようです。
まぁそれを言うと芹沢くんの芝居も酷かったですね(笑)
勿論わざと芝居がかったようにしているのですが…突き飛ばし方よ(笑)
伊丹さんも手を振ったり上の命令だからみたいに腰を低くしてましたね。
全体的に見てとても酷いシーン(褒め言葉)ですが、面白すぎてとても好きなシーンです(笑)
・さて、結局厩谷さんは特に罰を受けることなく解放されサルウィン行きの飛行機に乗り込みました。飛行機の中でどこかへ電話している厩谷さんに、CAさんが多分注意しようと声をかけると厩谷さんは怒鳴り返します。
厩谷「うっさい黙れ!私を誰だと思ってる!」
言葉遣いも表情も普段の柔らかい印象とは程遠いものでした。今回のゲストである勝村さんはあまり怖い役の印象がないのでビックリしました。
しかしさすがゲスト、性格が悪い役どころのようです。
そして飛行機には亀山くんからの質問に何も答えずにいたミウの姿もありました。厩谷さんと視線を合わせ通りすぎる2人…一体どうなるのでしょうか。
・サルウィンの空港に着いた厩谷さん。そこではサルウィンに飛んでいた右京さんが待ち構えていました。厩谷さんは驚いたものの、挨拶もそこそこに早く立ち去ろうとしますが右京さんからクリスが行方不明になった時、一緒にいたことをなぜ言わなかったのか問われます。疑いをかけられ妄想モンスターの餌食になりたくなかったことや、上には報告した等適当なことを並べ立ててまた歩き出そうとする厩谷さんの背中に投げかけられた言葉は新たなる事実でした。
杉下「ああ、もうひとつ。アイシャさんはあなたの娘だったのですね」
アイシャが娘!?
じゃあ飛行機に乗ってた娘さんは?一体どういうことでしょうか…厩谷さんも静かに振り向き右京さんの話を聞くばかりで否定も肯定もしません。
更にそこから先日の取調べがアイシャの殺人未遂の件ではなかったと仄めかします。
そう、捜査一課が小芝居をしてまで取った厩谷さんの髪の毛や、益子さんのアイシャさんへちょいっとある用事とは、2人のDNA鑑定のためだったのです。なんとビックリ。
そしてこの妄想の続きが聞きたければ明日別の場所に来るようにと。
いよいよ事件の真相が明らかになるようです。
・学校の講堂で今回の事件の謎解きが始まりました。亀山くんも日本からサルウィンへ到着し、DNA鑑定結果報告書を厩谷さんに見せます。するとそこでアッサリ認める厩谷さん。新人の頃サルウィンに来た際、アイシャの母親と出会い、見初めた…のであれば今回のようなことにはならなかったと亀山くんが話します。
そう、若かりし頃の厩谷さんはアイシャの母親を陵辱したのです…酷い!
厩谷さんは金に物を言わせてその事実を隠していましたが、アイシャさんの母親は実は妊娠しており、その事実は父親である厩谷さんには知らされていなかったのです。
28年後、アイシャは自分があなたの娘だと名乗り出て何かを要求したようですが、厩谷さんははぐらかして答えようとしません。
物陰にはミウもおり、美和子ちゃんが通訳していました。
そして彼女はアイシャの要求を知っていました。正確にはアイシャが殺された後、アイシャからクリスへ送られたメールや出生に関する告白の内容が書かれたSDカードをミウが持っていたのです。ドアの下から差し入れられていたのはこれだったようですね。
そして、アイシャの要求はひとつ。
母親の墓参りを厩谷さんに頼んで欲しいと。
墓前で詫びてくれればいいと。
たったそれだけの要求なのに何故受け入れられないのか…。
クリスはクリスでアイシャの告白のメールを使い厩谷さんへ今後のサルウィンへの協力を要求していたのだろうと話します。それがまとまったから祝杯をあげていたのだと…。
亀山くんも言っていましたが、そんなことのためにアイシャはクリスにメールを送ったわけではないのに…悲しすぎます。
厩谷さんはミウにこの人達は妄想する怪物だから信じてはいけないと言います。
それを聞いた上でミウは右京さんに問いました。
ミウ「厩谷さんをどうするつもり」
杉下「もちろん、直ちに帰国していただきます」
ミウ「それは無理。彼はゲスト。サルウィン政府が招待したの。行きましょう」
それを聞いた厩谷さんはしたり顔でミウについて行きます。
杉下「きっと後悔しますよ!一緒に帰国しなかったことを」
厩谷「良い旅を」
ミウは何故厩谷さんを庇うのでしょうか…このまま厩谷さんは野放しになってしまうのか…。人の良さそうな顔をしてとても酷い役です厩谷さん…。
・ところ変わって亀山くんの肖像画が飾られている教室に右京さん、亀山くん、美和子ちゃんで来ました。
亀山「開花したのは一輪だけ。それも散った…何のために俺たち…やってきたこと無駄だったのか…」
杉下「無駄だったなどと思ってはいけません!思った瞬間、全てが無意味になってしまいますから」
亀山くんがしてきたことは決して無意味ではなかったと右京さんなりの励ましだったのでしょうか。思わず目頭が熱くなってしまいます。
・妄想モンスターの記事はおやまあ鑓鞍先生の仕業でした。今後友好関係を築くための切り札にと…ぬかりないですねぇ。
そしてミウはサルウィンの人達となにやら恐ろしい会話をしています。
え、まさか…。
呑気にマッサージを受けている厩谷さんに雛子ちゃんから電話が入ります。
片山「進むも戻るも地獄でしょうけど、日本の方がまだかろうじて民主的ですよ。帰国を強くお薦めします」
厩谷「ご忠告どうも」
そして亀山夫妻はサルウィンから去れと通達されます。好しがらざる人物として国外退去処分とのこと。
つまり、ミウは亀山くん、美和子ちゃんには内緒でサルウィンで自分が厩谷さんに罰を与えようと…明確には表現していませんが、きっとそういうことなのでしょう。
右京さんも雛子ちゃんも日本への帰国を呼びかけたということは、このままサルウィンにいては殺されてしまうとわかっていたのでしょうか…。
今まであまりない表現と結末に何とも言えない後味の悪さを感じ、新たな相棒の形を見たような気がします。(後味が悪いのは相棒の魅力ですね)
・今回のことで亀山くんは日本に再び滞在することになりました。これから日本での家探しやらで忙しい中、亀山くんは何故か伊丹さんから呼び出されていました。
伊丹「警視庁、戻りたくねぇか。出戻りはそう簡単じゃないんだけどな、ことと次第によっちゃ、力になってやってもいいぞ」
亀山「ハッ!お前にどんな力があるってんだよ」
伊丹「ハッ!昔の俺と思うなよ。その気になりゃ、てめぇの1人や2人ねじ込んでやる」
亀山「……条件は?」
伊丹「股くぐれ」
亀山「え?」
伊丹「俺様の!またぁくぐれぇ!」腕を組み仁王立ち
亀山「…は、ははっ…」笑ってから股をくぐろうとかがむ
伊丹「おおい!てめぇ何しやがんだよ!」
亀山「なになに!」
伊丹「プライドってもんがねぇのかよ何回も言わせんなこの出戻り亀!」
亀山「お前がしろって言うからしてんじゃねぇかよ!」
またぁくぐれぇ??
しかもめちゃくちゃカッコよく腕を組み長い足を開いて仁王立ちし「またぁくぐれぇ!」とは?一体我々は何を見せられているのか一瞬わかりませんでした(笑)
俺様の!で一瞬下向いて上向いてまたぁくぐれぇ!に繋がるのが可愛い。亀山くんとシンクロしてるのめちゃくちゃ可愛かったです。
そして最初のサラッと言った「股くぐれ」からの歌舞伎っぽい「またぁくぐれぇ!」に笑うしかないのと、言われた後の亀山くんの(何言ってんだコイツ…でも俺のために動いてくれようとしてんだよな…相変わらず素直じゃねぇなあ)と楽しそうで嬉しそうな顔にこちらもたまらなく嬉しくて胸が熱くなりました!伊丹さんも刺々しい口調とは裏腹に顔はとっても笑顔!またコイツと馬鹿なやりとりが出来ることが心底嬉しそうで思わず泣きそうになりました。
そしてやっぱりやれって言っておいてやらせないっていう(笑)
亀山くんの本気がわかったので条件はなしでなんとかしてくれると言う伊丹さん。親切でやるのではなく、警視庁に戻った亀山くんをいびり倒して引きこもり亀にするためとのこと。何その理由可愛すぎるのですが。
伊丹「ま、楽しみに待ってろ」
亀山「返り討ちにあって泣き言言うんじゃねぇぞバカヤロー!」
昔のようにオラオラしながらガン付け合う亀山くんと伊丹さん。楽しそうに歩き去る伊丹さんの背中にヤジを飛ばす亀山くん…本当に令和で亀山くんと伊丹さんの掛け合いが見れていると実感し感極まりました。ここのシーンめちゃくちゃ好きです!!
・そしてここでお馴染みの昔の相棒のオープニング曲が!亀山くんが段ボールを持ちながら警視庁の廊下を歩く映像と共に!
すれ違い様「え!?」みたいに振り返る女性警察官の顔が面白い(笑)
昔のように人とぶつかりそうになりおっとととなる演出も嬉しすぎます。
出雲「どうやって、ねじ込んだんですか?」
芹沢「謎…わからない」
伊丹(目を見開きニヤァっと笑う)
伊丹『お願いするときゃ土下座一択!』
甲斐さんに土下座する伊丹さんのシーンが流れる
スローモーションで舌をペロっとしスーツを直す伊丹さん
え、伊丹さんの土下座で亀山くん警視庁に戻ったんですか?本当に?本当にそれでいいんですか脚本様、監督様!?(笑)
亀山くんがどうやって警視庁に戻るのか…沢山の考察があった筈ですが、まさか伊丹さんの土下座で戻るなんて誰も想像しませんでしたよね!(笑)
正確には甲斐さんの力でしょうが、それでも伊丹さんの綺麗で全力の土下座でのお願いがあったからこそ亀山くんが警視庁特命係に戻れたわけで…まさかの展開と本当に伊丹さんが亀山くんを戻してくれたことが嬉しくて仕方ない筆者でした。
…え、本当にそれでいいの?(笑)
亀山「おはようございます!本日付けで特命係に配属になりました、亀山薫です。出戻りです。よろしくお願いします」
杉下「申し上げておきますが嘱託職員に捜査権はありませんので」
亀山「そもそも特命係に捜査権ないでしょ」
杉下「わかっていれば結構。では、改めて…よろしくどうぞ」手を差し出す
亀山(手を服で拭いてから握手を交わす)
亀山くんがまた木札ひっくり返してる!それだけで嬉しくなっちゃいますね。本当にこれから特命係にいる亀山くんが見れるなんて…。
しかも握手の前にふーっと息を吐いてから手を服で拭いて手を差し出すという(笑)
可愛すぎますね亀山くん。
久しぶりに見た右京さんの高い所からの紅茶注ぎを見て思わず「芸術…」と拍手しながら言ってしまう亀山くんも、それに対して小さくペコリとお辞儀する右京さんも可愛かったです。
そして最後はこてまりで美和子ちゃんが右京さんにお酌しながら
美和子「薫ちゃんのこと、いじめないでくださいねぇ」
亀山「余計なこと言わなくていいよ!たとえいじめられたってへっちゃらです」
杉下「そもそも僕は誰もいじめたりしませんがねぇ」
みんな可愛い(笑)
いじめないでのくだりは初期の頃右京さんからの言葉に凹んだ亀山くんを見た美和子ちゃんが右京さんに言った言葉です。懐かしいネタを入れてもらえて嬉しい。
こてまり「奥様は?お仕事はなさるの?」
美和子「ああ、勿論!何か探しますよ」
こてまり「じゃあ見つかるまでうちでバイトなさらない?」
美和子「え?えっ、あっ、私!実は、ちょっと料理には自信があるんですよ!」
こてまり「あら!じゃあ尚更お願いしたいわ!」
美和子「えーっ!ちょっと私の得意料理があります。美和子スペシャル」嬉しそうに立ち上がる
こてまり「なんか凄そう!」
亀山「すす凄いんですよ」
杉下「確か凄かったですねぇ」
美和子「今作っちゃいましょうか」
こてまりさんと美和子ちゃんが奥に消えてゆく
杉下「亀山くん、あれはマズいですね」
亀山「あれはマズいですよぉ」
美和子ちゃんが奥様って呼ばれてることに何故か見ているこっちがドキドキしてしまったのと、ここで美和子スペシャルのネタまで見れて笑うしかない(笑)
美和子スペシャルとは度々登場した美和子ちゃんの作る料理で、紫色のシチュー?のような食べ物です。一応食べれますが、その味は中々のものらしく美味しいと食べたのは角田課長くらいです(笑)
最後の最後で亀山くんと右京さんの語彙が「マズいですね」しかなくなってて面白かったです(笑)
最後はみんなでほっこりと終われてとても楽しい2話となりました。
長々と最後までお付き合い頂きありがとうございました。
また読んで頂けると幸いです。